明治神宮の人形感謝祭記録、Part3。いよいよ祭典のお時間、本殿に入ります。
Part1:大切なぬいぐるみとお別れに。明治神宮人形感謝祭に行ってきた話
Part2:ぬいぐるみには魂が宿るのか?明治神宮人形感謝祭記録その2 ひとがた納め
中に入るのは初めてでどきどきです。
整理券をみせて列に並ぶこと数分。11時15分、前に進み始めました。
本殿の中へ
本殿の中は撮影できないので、写真がないです…。
中に入ると、祭典を行う中央から順に座っていきます。私が並んだのは後のほうだったので中央のエリアには入れず、神様の横のエリアに。横のエリアも埋まると、その後はお賽銭箱側というか、ちょっと遠い場所になっていました。
近くで見たかったら、少し早めに並ぶのがよさそうです。
御霊上げの儀式
太鼓が鳴り響き、祭典がはじまります。
さきほどひとがたを納めたあのお櫃が運ばれてきました。2人の男性によって、お姫様が入った箱をかつぐように。
この中に、今日集まった人たちの大切なお人形さんたちの魂が入ってるんだなぁ。
神職がお櫃に向けて葉っぱをふり、お祓いをします。
私も大切なぬいぐるみたちのこと、これまで過ごした時間のことを想い、じんわりきてしまいました。みんな、本当にありがとう。
お人形さんたちのお祓いへ
そのあと神職はお人形さんのところにお祓いへ。
私たちは本殿で待機。つまりぬいぐるみたちのお祓い場面は見れませんでした。
人形感謝祭的な場面なので(HPにも記念のクリアファイルの表紙にもなってた)、ちょっと見たかった…!
逆にいえば、祭典に参加できなくても11:40ごろに回廊にいれば儀式がみれますね。
巫女が舞う神楽の舞
その後、二人の巫女による神楽「浦安の舞」がありました。綺麗。
とりかえばやで三の姫と沙羅が舞う場面、もしかしてこんな感じかしら。舞って美しいんだな。
あっという間に一時間たち、12:30で祭典が終わりました。最後にいただいたお神酒も飲みやすく美味しかったです。
4万ものぬいぐるみたち
本殿を出て、最後にぬいぐるみを見に行くと…なんとまた置き場所が増えていました。
先ほどは通路だった棚の前に、新たなぬいぐるみが並べられている。
「早くきた人は上に並べてもらえるんだね〜」と女の子とお母さんが話しているのが聞こえます。
後で調べてみると、2018年第30回人形感謝祭の来場者は約8000人、お人形の数は46000体だったそうです。4万って!
時間はやはり10:30頃に行くのがおすすめですね。
ぬいぐるみとお別れして分かったこと
祭典も終わり、これで本当にぬいぐるみたちとお別れです。20年以上一緒に過ごしたぬいぐるみたち…
さみしさが胸に込み上げていると、ふと先日読んでいた本の、ある場面を思い出しました。
僕は死にかけてなんかいない 。だって 、死なんてものは存在しないからだ 。確かに 、これからはこの体を使うことはなくなるけれど 、もともとこの体はちょっと古くて固くなってきていたんだ 。
少女サラと、ふくろうの友人ソロモンとの物語、「サラとソロモン」。
死にそうなソロモンを見て悲しむサラに、ソロモンがかけた言葉です。
あのね 、サラ 、君はただ 、ある特定の在り方のソロモンを見ることに慣れていただけなんだ 。
そしてソロモンは、僕たちは友人なのだから、意識すればいつでもおしゃべりができると話しました。
形がなくても必要なときにいつでも一緒にいられる。ぬいぐるみたちも同じなのかもしれませんね。
サラとソロモン ― 少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣