プーさんの実写映画ってもう見ましたか?
映画館の予告で動くプーさんに、目を奪われた方も少なくないでしょう。
「プーと大人になった僕」
気になって気になって、ようやく観に行ってまいりました!
名言たくさんで感動したので、セリフとともに振り返りたいと思います。
もう観に行った方は一緒に振り返りましょうー(まだの方はネタバレ注意!)
*公式ページはこちら!
Contents
どんな映画?
まずは簡単にあらすじを。
一言でいうと、大人になったクリストファーロビン、プーさん登場、色々するお話です。
ストーリーのはじまり
大切な仕事で忙しい週末のクリストファーロビン。
従業員のリストラもかかっている課題に取り組み、家族と過ごす約束も果たせない…そんないっぱいいっぱいの中、いつもののほほーんとした感じで何十年ぶりにプーがやってきます。
「仲間がいなくなっちゃって、探してほしいんだ」
えええ今超忙しいしそんなのできないよー自分でなんとかしてくれないかな、僕はもう遊んでる暇ないし、子供のときとは違うんだよ。
大人の対応で森に帰そうとするクリストファーロビン(冷ため、でも普通に床を拭く)。
ところが、プーは帰り方がわからない。しかもうちにいるだけで散らかしちゃって、仕事を増やしてしまう始末。
あーもう森に帰しにいこう!さっさと帰してそれから仕事しよう!
ついに観念したクリストファーロビンは、プーと仕事のかばんを抱えてロンドンを飛び出すのでした。
さぁ全国のクリストファーロビン、大切なものを思い出そう。
ストーリーが浅くてつまらない?
ぶっちゃけ最初は、ストーリーは予想通りだし、悪役の上司も深みがないなぁ、なんて思ったりしていました。
リメンバーミーやグレーテストシャーマンの方がよっぽど面白かったなと。
でもでも!
プーさんたちの魅力的なセリフや、クリストファーロビンが自分をとりもどしていく様子に、いつのまにか夢中になっていて。スクリーンにどんどんひきこまれていました。
見終わって時間がたっても、なぜか思い出してしまう。プーさんや森の仲間、クリストファーロビンのあの場面を思い出してしまう!
「プーと大人になった僕」心に響いた3つの名言
「プーさん=はちみつの癒しキャラ」としか認識していなかった私は、プーさんの深みある言葉に、はっとさせられっぱなしでした…。
よく知っている方々はプーさんの真の魅力をきっとご存知なのでしょう。じんわり胸に染みる名言の数々。
「プーさんどうだった?」と誰かに聞かれたらぜひともお伝えしたい3つの名言はこちらです。(私比)
必要ないけど、ほしいんだ
だって、クリストファーロビンだもん!
何もしないは最高の何かにつながる
必要ないけど、ほしいんだ
駅で赤い風船をみて、プーさんがいった一言。
大切な仕事をしなければならないから、早くプーを森に返したい。プーをかかえて急ぎ足で駅を歩くクリストファーロビンに、かかえられながらマイペースに周りをみわたすプー。赤い風船を持った風船売りを発見し、「あれほしい」とクリストファーロビンにせがみます。
「必要ないだろ」
すかさず却下して通り過ぎようとするクリストファーロビンに、
「必要ないけど、ほしいんだ」
プーさんのシンプル、そして本質をついた、なぜか胸にぐっとくる一言。
「持ってると幸せな気持ちになるんだ」
自分はいつの間にか、「必要ないから」と大切なものを遠ざけていたのではないか。
自分を幸せにしてくれるもの。
必要ないものは、必要だよ。
そんなふうに思い出させてくれる感じがしました。本当はほしかったり心が動くものを切り捨ててしまうときってあるなぁ・・・。
幸せな気持ちになるもの、必要ないけどほしいもの、もっともっと、大切にしよう。
だって、クリストファーロビンだもん!
そんなのはできないと言ったときに、森のなかまたちが言ったセリフです。
「できるよ!だって、クリストファーロビンだもん!」
それってどういう理屈・・・笑。思わずくすりとしてしまうのですが、幼いころのクリストファーロビンが100エーカーの森のヒーローで、皆が困ったときにはいつも解決してきたスーパーマンだったことが分かります。
皆のいう「できるよ」には、クリストファーロビンがクリストファーロビンだということ以外の根拠なんてありません。頭がいいからとか、人間だからとか、そういうことではなくて、あなたがあなただからできるって、そういっているように聞こえました。
もう子供じゃないんだ、僕は変わったんだと、はじめはその扱いを拒否していたクリストファーロビンですが、ズオウだとかクリストファーロビンじゃないとか言われ、
「僕はクリストファーロビンだ!」
「そうだ、僕ならできる!」
と徐々に感覚を思い出していきます。風見鶏のズオウを倒したシーンは魅力的でしたね!こことっても好きな場面。
クリストファーロビンが取り戻したのは、一体なんだったのでしょうか。
それは自分にはできると信じていたときの感覚。頭で考えるようになって、いつの間にか常識や経験の範囲で、客観的に物事を見るようになって…すっかり忘れていた根拠のいらない自信。
クリストファーロビンが自分をクリストファーロビンだと決めたあとから、彼の顔は輝きを増していきます。
私たちってなにかをできるようにするために条件を揃えたくなるものだし、揃わなければ無理といいたくもなりますが、
「私ならできる」
自分が自分であるという理由だけで十分だと再発見させられました。
何もしないは、最高の何かにつながる
幼少期のクリストファーロビンが橋の上でプーに語り、そしてプーが大人になったクリストファーロビンに思い出させたこの言葉。映画をとおしてキーワードとなっているだけあって、おそらくこのセリフが一番よくとりあげられているのではないでしょうか。
何もしないというのは、何もせずにただごろごろしているという意味ではありません。
「何もしないをするんだ」
幼少期のクリストファーロビンやプーさんが言っていた様子から、何もしないをするというのは、そのときにしたいことをただやるという意味とわかります。
何かをするために何かをするのではなく、何かしなければならないから何かをするのではなく。
散歩したり、友達の家に遊びにいったり、ただそのときにしたいと思ったことをする。
「僕は毎日何もしないをやっているよ」
そうして仲間たちを探してみたり、クリストファーロビンに会いにいったり、ロンドンを冒険することになったり。
うまくいくために勉強しようとか、仲良くなるために話しかけようとか、何かのために何かするのではなく、ただそのときにしたいことをする。自然にしていればそれが最高の結果につながる。
「やりたいことをやればいい」というのは最近よく聞くフレーズですが、これよりもっと優しく自然体なメッセージを感じました。
何もしようと思わなくていい。風が自然に吹いて行くから。
感想「プーと大人になった僕」を見て
ああ、振り返っていたらもう一度見に行きたくなってしまいました…!
プーさんは可愛いし前から好きでしたが、それだけじゃなかった。一緒にいるだけでいつの間にか学べちゃう、素敵な先生みたいだなぁと思いました。
本もあるみたいなので、映画とあわせて読んでみたいです。おすすめの本があれば教えてください。
100エーカーの不思議な森の空気に浸るため、ぜひ映画館での鑑賞がおすすめです!
追記メモ:プーさんの本を読むなら
調べてみたら、1940年に岩波書店により出版された石井桃子さんによる訳がメジャーみたいです。
2017年6月に角川文庫から出版された、直木賞作家・森絵都さんによる新訳本も読みやすいみたい。
どうしよう、これは是非読まねば!読んだらまた感想かきます♡
ところで本を探していたら、こんなレシピも見つけました。プーさん可愛すぎる…