「あ、この写真…」
大学時代、つきあっていた人がいました。ちゃんとお付き合いしたのはそれが初めてで、私は彼のことがとても好きでした。
ふたりで色々なところに出かけて、けんかもしたし、楽しいこともたくさんありました。
卒業して就職すると遠距離になりしました。そして1年が経ったのち、お別れすることに。ふたりで歩む未来がみえなくなり、彼には他に気になる人ができたのです。
それはもう4年前のこと。私はいまだにその元彼との写真を持っていました。
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特に未練はないけれど
元彼との写真を4年間も持っていたことになるわけですが、特に未練があったわけではありませんでした。
お別れしたときも悲しさはもちろんあったけれど、「これまでありがとう」の気持ちが多くをしめていたものです。
それならなぜ写真を持ったままでいたのか?
写真を持っていることに、特に深い理由はありませんでした。あえていうなら、私の大切な人生の一部だし、思い出として普通に持っていたいという感じでした。
それは、大学時代の友だちとのアルバムをとっておくのと同じくらいの感覚。
確かに、捨てられないでいた
でも、捨てるかといえば、捨てられないでいたのは確かです。
思い出の写真は、捨ててしまったら二度と手に入らない。
見返してみると「こんなこともあったなぁ」と思い出せます。もう忘れてしまっている、そのときの私にまた会いにいけるような楽しみがあります。
見返したのはほんの数えるくらいだけれど、断捨離しようと引き出しの中身をあけて目にするたびに「これはとっておこう」と決めたのでした。
元彼の写真捨てよう!「断捨離スイッチ」が急に入った
「あ、この写真…よし、捨てよう。」
それがまさか、この5月。
元彼写真アルバムは、なんのまえぶれもなくいきなり断捨離対象に。
決意というほどのものもなく、捨てようと思って、自然に捨てることになりました。
これまで捨てるとか全然考えていなかったんだけどなぁ?
元彼との写真の捨て方
個人情報を含んでいるので、シュレッダーして捨てる必要があります。それ以外は特別なことはしませんでした。(お焚き上げとかね)
家にシュレッダーがなかったので、写真に一枚ずつハサミをいれていくことに。
「ちゃんと顔がわからないようにしなきゃ」
…こんなこたもあったなぁと浸りながらも、驚くほどナチュラルに写真を刻みます。
以前の私だったらきっと、ハサミを入れるのに躊躇したり、捨ててしまうことを悲しく思ったりしたでしょう。自分で自分にびっくりです。
丁寧に写真をきって40分。思い出の切れ端たちは、来週燃えるゴミにだす袋の中へ。
ちなみに写真をきるときは、たまねぎのみじん切りと同じように切ると効率的です。
何があったんだ??
ここまで淡々と作業するとは思っていませんでした。これは一体何なんだ??
もしかすると、本当は未練とか執着みたいなものがずっとあって、それがとけたのかもしれません。
もう思い出にひたらなくても大丈夫で、これからもっと楽しいことや嬉しいことを味わえると、心底思えるようになっていた。
だから自然と捨てる選択をしたのかもしれません。でもきっとこれまでは、私に必要だったのでしょう。
捨ててもいいし、捨てなくてもいい
元彼との写真どうするか問題。
思い出だからとっておくべきとか、捨てたら二度と戻らないとか。
過去との決別が必要とか、新しい彼に悪いとか。
いろいろな考えがありますが、そんなに一生懸命「どうするべきか」なんて考えなくてもいいように感じます。
捨ててもいいし、捨てなくてもいい。
とっておいたほうがしっくりくるなら、置いておけばいいし、捨てたくなったら捨てればいい。
今日いま前を向きながら、いちばん自然にできることをしていきたいな。